こんにちは、ラテーアです。
この記事では、令和2年4月1日に施行される農林年金廃止法改正法について、説明します。
農林漁業団体職員共済(以下農林年金)に加入したことが無い人には、関係がありませんが、家族や知人が農林年金に加入したことがあれば、教えてあげてください。
目次
どんな人が農林年金に加入した可能性があるのか
平成14年4月1日より前に、次のようなところでお勤めしていた人は、農林年金に加入していた可能性があります。
●農業協同組合
●漁業協同組合
●土地改良事業団体
●森林組合
●たばこ耕作組合
このような組合の関連会社・子会社で勤めていた人も、農林年金に加入していた可能性があります。
令和2年4月1日に施行される農林年金廃止法改正法の概要
令和2年4月1日に施行される農林年金廃止法改正法の概要は、次の3つです。
(1)法律の施行により、令和2年3月分までで、農林共済組合員期間の特例年金(3階部分)の支給が終わります。
(2)令和2年4月分以降は、特例年金(3階部分)に代わり、特例一時金を支給することにより、年金給付は終了します。
(3)平成14年4月1日前に農林年金をもらう権利が発生する人で、まだ農林年金を請求していない人に対して、請求勧奨が行われます。
農林年金の退職共済年金をもらえる人で、まだ年金請求手続きをしていない人に対して、請求手続きについてのお知らせが郵送で届きます。
対象者(約2,300人)
次の要件に該当する人に、請求書が郵送で届きます。
●昭和17年4月1日以前生まれ(統合時点で60歳到達)
●旧農林共済組合員期間がある。
●退職共済年金をまだ請求していない。
対象者に届く書類
●退職共済年金等の請求書について(ご案内)
●年金(改定)請求書(退職共済年金給付:農林)
などが、郵送で届きます。
※請求書の提出先は、最寄りの年金事務所です。
※提出後、日本年金機構から退職共済年金の年金証書、農林年金からは特例退職共済年金の年金証書が届きます。
年金の請求勧奨書類の発送は、年齢の高い人から順番に、6回に分けて発送されます。
オレンジ色の封筒で請求書が届いた人は、すみやかに必要な書類を添付して、請求書を提出しましょう。
年金の時効は5年なので、請求手続きをした時点で時効になっていない過去5年分しか、遡ってもらえません。
どんな人が令和2年4月1日の法改正で特例一時金がもらえるのか
次の①か②に該当すれば、特例一時金がもらえます。
①特例年金をもらっている人
令和2年4月1日の前日において、特例年金をもらう権利がある人。(老齢年金・障害年金・遺族年金、すべての特例年金をもらっている人が対象です。)
②特例年金をもらっていない人
平成14年4月1日より前の農林年金加入期間が1年以上ある人。
特例年金をもらっていない人は、特例一時金請求書の提出が必要となります。
特例一時金請求書は、施行日(令和2年4月1日)に合わせて、対象者のご自宅に農林年金から、郵送で届きます。
※令和元年10月時点では、まだ詳細が決まっていません。農林年金にお問い合わせしても、答えてくれません。
農林年金で住所登録ができていない人は注意が必要
農林年金(農業漁業団体職員共済組合)で住所登録できていない人は、大事な請求書などの通知が届かないので、農林年金に連絡をして住所登録をする必要があります。
次のような人は、農林年金に住所登録されていない可能性があります。(特に、結婚などにより、苗字が変わっている人は、住基ネットで検索できないので、住所登録できていない可能性があります。)
①1年以上農林年金に加入していて、平成8年12月以前に、農林漁協団体を退職している。
②日本年金機構の定期便などの加入記録に、農林年金加入期間が含まれていない。
③農林年金から、何も連絡がこない。
平成9年1月に基礎年金番号制度が導入されて、日本年金機構と農林年金との情報連携により、多くの人が住所登録をが終わっているのですが、まだ住所登録ができていない人がいます。
農林年金に住所登録されていない可能性がある場合は、農林年金管理徴収課(電話:03-6811-0550)まで、お問い合わせしましょう。
電話をする時に、組合員番号(10桁)がわかるものがあれば、お手元に用意しておきましょう。確認をスムーズにしてもらえます。
組合員番号がわかるものがなければ、氏名(旧姓)・生年月日・所属していた団体名などで、調べてくれます。
最後に
平成14年4月1日より前に、農林年金に加入していた人や、家族・知人が農林年金に加入していた人で、農林年金で住所登録ができていない人は、すみやかに記事内の電話番号にお問い合わせしましょう。
大事な通知が届かないと、もらえることに気づかずに時効の5年が経過してしまい、もらえなくなる可能性があります。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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